1949年に始まったロードレース世界選手権の長い歴史において、「最速」と呼ばれるロードレーサーたちをここで紹介していきましょう。

ジョン・サーティス
ロードレース黎明期に活躍し、500ccで4度、350ccで3度タイトルを獲得した彼は、4輪の最高峰、F1でもタイトルを獲得した史上唯一のレーサーです。ノートンとMVアグスタに所属しました。
ジャコモ・アゴスチーニ
ロードレース界最初のスーパースターと言っていい彼は、500ccで8回、350ccで7回、都合15回の史上最多となるタイトルを獲得した名レーサーです。MVアグスタ、ヤマハ、そしてスズキで活躍しました。
ケニー・ロバーツ
「キング・ケニー」と呼ばれ、現代のロードレーサーの基礎を作ったとも言われる偉大なレーサーが彼です。ヤマハの顔としてヤマハ一筋で戦い、3度のタイトルを獲得しました。
フレディ・スペンサー
その余りの速さに「ファスト・フレディー」と呼ばれた、ロードレース史上に残る「天才」が彼です。圧倒的なスピードで大差をつけるレースの多かった彼は、500ccで2回、250ccで1回タイトルを獲得しています。その中でも1983年ケニー・ロバーツとの熾烈な争いの末に獲得したタイトルは、ロードレースファンの間ではもやは伝説となっています。ホンダの印象が強いですが、ヤマハにも所属しました。
ウェイン・レイニー
先行逃げ切りを得意とし、ライバル、ケビン・シュワンツと激しい戦いを繰り広げた彼は、ヤマハの看板レーサーとして活躍しました。3度のタイトル獲得ですが、下半身不随となってしまった事故がなければ、その数はもっと多かったはずです。
マイケル・ドゥーハン
オーストラリア出身のロードレーサーで、ホンダと共に一時代を築き、500ccで5度タイトルを獲得したのが彼です。特に1997年は、15戦中12勝と圧倒的な強さを誇りました。
バレンティノ・ロッシ
レーサーだった父親の背中を追いかけ、MotoGPで6回、500ccで1回、250ccで1回,125ccで1回と、都合9回ものタイトルを獲得する歴史的なロードレーサーとなったのが彼です。ホンダ、ヤマハ、そして母国イタリアのドゥカティで活躍しました。
マルク・マルケス
僅か5歳でオートバイに乗り始め、MotoGPで6回、Moto2で1回、そして125ccで1回のタイトルを獲得した現役最速のロードレーサーが彼です。ホンダに所属し、現在4連覇中。しかも27歳とまだ若い彼の時代は、当分続くことになるでしょう。