ル・マン24時間レース
このレースは、フランスのル・マン近郊で行われる四輪の耐久レースで、なんと24時間連続で走り続けて勝敗を決めるという人(現在は一人で走り続けることは禁止)にもマシンにも過酷な耐久レースです。
有名俳優も走った伝統のレース
1923年に始まった伝統あるこのレースは、そのドラマ性故に映画の題材に取り上げられることもありました。「栄光のル・マン」という映画で主人公を務めたスティーブ・マックイーンは、実際にレースドライバーとしても活躍していたため、ル・マンへの出場を望みましたが、周囲の反対で断念しました。
しかしもう一人レーサー活動を行っていた俳優ポール・ニューマンは、1979年に実際に参加し、見事2位でフィニッシュしています。多くの著名人も惹きつけた伝統のレースがこのル・マンなのです。
フォーミュラー1
フォーミュラー1、通称F1と呼ばれるこのスポーツは、モータースポーツの最高峰とされています。
何が最高峰なのか
1950年に始まったこのF1が何故モータースポーツの最高峰と呼ばれているのか?その理由として、F1が国際自動車連盟、通称FIAという世界各国の自動車団体により構成される権威ある団体が主催するモータースポーツの最高位カテゴリーに位置している、という事実があります。
またF1は北米で絶対的な人気を誇っています。スピードではF1以上のインディーカーレースというスポーツのほうが勝ります。しかしながら、世界中で行われるF1こそが最高峰と呼ばれるのに相応しいといわれています。
ダカール・ラリー
以前はパリ・ダカール・ラリーとして世界中のモーターレースファンに愛されていたこのレースですが、現在は大きく形を変えています。以前はその名の通りフランスはパリから始まり、スペインのバルセロナから海を渡りアフリカ大陸へ。そして世界最大の砂漠、サハラ砂漠を抜け、アフリカ大陸の西にあるセネガルの首都ダカールまでを走るレースでした。
しかし現在は南米で行われるようになりました。政情不安な地域を走るため、テロリストや強盗集団の標的にされることがあったためです。
名を遺す「ダカール」
南米で行われるようになっても、伝統のレース名は遺りました。そしてその過酷なレース内容もそのままです。2018年から通過するようになったペルー(2019年はペルーのみのコース)には、アフリカのように砂漠もあります。
インディカー・シリーズ
アメリカでモーターレースの最高峰は?という質問をすると、多くの人がこの「インディカー」と答えるのではないでしょうか。スポーツ大国アメリカのフォーミュラーカーレースの最高峰は、このインディカーなのです。
インディ500から拡大したレース・シリーズ
1911年に始まった伝統的なレースであるインディ500は、その名の通りインディアナ州インディアナポリスで行われます。1996年までCART(チャンピオンシップ・オート・レーシング・チームス)の1レースとして行われていたインディ500でしたが、コースの所有者であるトニー・ジョージがCARTと袂を分かち、1996年より独自に始めたのがこのインディカー・シリーズでした。当初はCARTに比べマイナーでしたが、CARTは経営破綻し、インディカー・シリーズが北米の最高峰に上り詰めたのです。
NASCAR
インディカーと並ぶ北米モーターレースの最高峰が、このNASCARです。インディカーと違うのはフォーミュラーカーではなく、見た目が一般車に近いストックカーによってレースが行われることです。そしてNASCARでは激しい接触がレース中に発生するため、F1やインディカーとはまた違った熱狂的なレース展開が楽しめます。その激しさ故、北米での人気はインディカーを凌ぐほどです。
ストックカーのスーパーボウル「デイトナ500」
アメリカ最大のスポーツイベントと言えばアメリカンフットボールのプロリーグNFLが主催する「スーパーボウル」であることに異論はないと思いますが、NASCARの開幕戦として行われる「デイトナ500」は、そのスーパーボウルに例えられるほどの人気を博しています。1959年から続く伝統が愛される理由の一つでもあります。